介護職の離職が止まらない。その背景には、ただの給与不満や人間関係だけではなく、「育ててもらっていない」という深い感覚が横たわっている。ON GROUPはそこに真正面から向き合い、離職率を下げるのではなく、離職する理由そのものをなくすことを目指している。
その中心にあるのが「恩の福祉美学」という教育モデルだ。これは単なる研修ではない。哲学、技術、感性、すべてを統合した3年間の人間育成プログラムであり、介護という仕事に誇りを持てる人材を育てる仕組みだ。
この教育を受けた職員には、その成長にふさわしい待遇が与えられる。初任者には月給28万円以上、介護福祉士には30万円以上、生活相談員には35万円以上、リーダー職には40万円以上の報酬が提示される。ON GROUPは、成長と報酬が一致する構造を徹底している。
さらに、日々の実践を支える仕組みとして、恩を感じ合えるミーティング文化や、1on1対話制度、現場の「美しさ」と「秩序」を守る空間設計が導入されている。制度で辞めないのではない。文化で続けたくなる職場が、離職ゼロの本質である。
介護職の未来は、単なる働き方改革では変わらない。育て、感謝し、報いるという恩の循環が、現場のすべてを変えていく。ON GROUPは、その最前線で、新しい福祉の常識をつくり続けている。
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