福祉の未来は「数」ではなく「構造」で決まります。
これは理念でも予測でもなく、すでに現場で起きている事実です。

事業所の数は増えています。
加算も増えました。
制度も細かく整備され続けています。

それでも、現場は楽にならず、経営は不安定になり、家族と支援者の負担は増え続けています。
なぜでしょうか。

理由はシンプルです。
福祉は「数を増やす設計」で拡張されてきましたが、「持続する構造」にはなっていないからです。

これからの3年で淘汰される福祉事業の特徴は明確です。
売上があるか、黒字か、拠点数が多いかは本質ではありません。

問われるのは、
人の配置は構造として成立しているか
制度変更が来ても耐えられる土台があるか
現場の疲弊を前提にしていないか
経営と支援が分断されていないか
という点です。

報酬改定後も安定する事業所は、最初から構造が違います。
人手不足を嘆く前に、配置設計を見直しています。
実地指導が厳しくなっても、日常の運営がそのまま基準になっています。
加算が増えても、現場を増やさず、支援の質と持続性に投資しています。

一方で、苦しくなる事業所には共通点があります。
制度に合わせて場当たり的に拡張し、
人の善意と無理に依存し、
問題が起きてから対処する構造になっています。

これは努力不足の問題ではありません。
構造設計の問題です。

福祉は善意だけでは続きません。
だからこそ、経営が必要になります。
経営とは、利益を追うことではなく、支援が壊れない構造を先に作ることです。

福祉の未来は、「何事業所あるか」ではなく、
「どんな構造で支援が回っているか」で決まります。

数の時代は、終わりつつあります。
これから残るのは、構造を持った福祉です。